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執筆者の写真ryonegishi

第二十一回 ゲーム業界 -活人研 KATSUNINKEN- 「どこを見るか? どう採るか?」

「どこを見るか? どう採るか?」

最近、学生さんにどうあるべきか? みたいな話を多く書いてきたので、今回は企業の採用について思うところを書きたいと思います。

まず最初に、新卒採用を担当されている皆さん、本当に大変だと思います。


これは、ゲーム業界であろうがなかろうがだと思います。いまどき座って待っているだけで、学生さんがわんさか押し寄せて受けてきてくれるほど、甘い時代でもないですし、そもそも、少子化は始まっており、更に何年後かには、大きく就職活動年の学生さんの数が減るときがきます。


夏期や冬期に、短期のインターンを開催して、業界の仕事はどんなものか? を経験してもらい、選択肢の1つくらいにしかイメージしてくれていない学生さんにこの業界をしっかりと印象付けようとの啓蒙活動、おつかれさまです、としかいいようがありません。裏を返せばいまの学生さんたちは、

とてつもなく、恵まれている

わけです。特にゲーム業界においては、我々が就職活動をしていた頃なんぞは、インターネットは開通していれども、まだまだ情報は少なく、且つ普及しているとまではいいがたいところがありました。ですので、情報を仕入れるのも、就職雑誌や、OB訪問、書類をいきなりエントリーとして出す、こと以外方法がありませんでした。


わたしなぞは、学部の一期生であったために、OBがそもそもおらず、且つ、浪人して、留年して、大学院まで行っていましたので、27歳! という年齢で就職活動をせねばならず、まあ、そもそも受けさせていただけない企業さんがほとんどでした。


また、SNSなどもないので、大人と交わっての情報交換や、事前に業界がどんなものであるのか? を知る方法は、ほぼほぼ、ありませんでした。


おもいきって、エントリーするしかない! そういった厳しい状態でした。と、いってもそれが当時は普通でしたので、なんら疑問ももっていなかったのですが……(笑)。おまけに年を取っていたのも自業自得ですので、何らそこを悲しんだり、卑下していたわけではありません。ありがたいことに、運よくセガさんに拾っていただけたので、今があるわけです。当時のわたしを採用してくださった方は、27歳のわたしになにを感じてくださったのでしょう???

年齢を重ねていることは、良いことも、やや懸念されることも、両方あります。


まず、良いのは、

  • 社会性が高い、大人である(わたしが、そうであったかは、甚だ怪しいですが)

  • 新人といっても、これまでやってきたことから、信念や自信をある程度もっている

  • 経験を経てきているので、思考の幅が広い可能性が高い

などが、あげられます。ただ、これらの良いところは、裏返せばすべてが懸念されることでもあるのです。



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